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COCOせせらぎ入所体験記


 だいぶ前ですが地区センターにて「高齢者の住まいの色々」というテーマの講座がありました。その中でスタンダードな施設の他に、グループリビングという住まい方があることを知り、当時とても有名だった藤沢のグループリビング「ココ湘南台」を見に行ったのです。建物も素敵だったのですが、個室で自立した生活を送りながらも、一つ屋根の下で暮らすことから、お互いの生活を尊重し、協力しながら生活する暮らし方に魅力を覚えました。

 

 今回は、川崎市宮前区にあるグループリビング「ココせせらぎ」に体験入所。近隣の様子、医療機関等も含めじっくり見てきました。

 

 一日目の午後、歌の会が開かれていました。15名(うち男性2名)の参加者。1階のサロンは、地域にも開かれているので、ご近所の方もこうしたイベントに参加できます。この日は、電子ピアノを伴奏に以下の曲を楽しく歌いました。

 

 もみじ⇒小さい秋見つけた⇒りんごのひとりごと⇒上を向いて歩こう⇒好きですかわさき 愛の街⇒いつでも夢を⇒切手のない贈り物⇒高校三年生⇒希望。

 懐かしい歌の数々、張り切って歌いすぎ、後で喉の調子が今一つ状態になりました。

 

 次は夕食。18時から入居者全員が食堂にそろい、お耳の体操をしてからいただきます。メニューは、まぐろの漬け丼、けんちん汁、ブロッコリーのサラダ、果物、沢庵、ゼリー。粗食に慣れている私からすると豪華メニュー。残さずいただきました。

 

 2日目の朝、朝食・昼食は各自、自分の部屋で食べるのですが、長く住んでいらっしゃる二人の女性の方が、一緒に食べましょうと声をかけて下さり、食堂でゆっくりおしゃべりしながら食べました。他県に住んでいたのだけれど、自立と共生の理念にひかれ、思い切って入られたとか、最初はなかなか慣れなかったけれど時間の経過とともに自然に馴染んでいかれたとか、夕食が美味しいので体重が増えた等々、入居後の様子を聞かせていただきました。

 

 定員10名で、現在は女性8名、男性2名で満室、予約待機者12名。

 費用は月額15万円前後に朝・昼の食事代+αを加えた金額(人による)です。入居時一時金300万円が必要です。認知症になり、判断力がなくなる等、全面的に介護が必要になった場合は退所になります。

 また往診可能の病院や緩和ケアで有名な西智弘医師の勤務する川崎市立井田病院が近くにあります。

 

 入居者の方は、70,80代がほとんどなので、病気で通院される方、介護認定を受けている方もいらっしゃるそうですが、ライフサポーターがそうした事務的な手続きのお手伝いをしてくれるので、安心感はあります。またイベントのお手伝いをする賛助会員がいるそうです。グループ内でも認知症や介護、往診診療等の問題について専門家を講師に招き、勉強会を開いているそうです。

 

 一人の生活になり、誰かとの関わりが生活の安心につながる場合、こうした暮らし方もありだなあと思いました。地域内で繋がりがあり、安心して暮らせるのであれば、住み慣れた場所を変える必要はないと思いますが、私の場合、たまたま今の地での生活が長くなったとはいえ、ここが終の住処ですと言いきれないところがありました。

 

 「ココせせらぎ」に魅力を覚えて、賛助会員になりました。イベントに参加したり、何かお手伝いができそうな時は関わっていこうと思っています。

2024/1/22記

以上

 

グループリビングCOCOせせらぎ